運営ライセンス
オンラインカジノを正式に運営するためには、ラスベガスやマカオなどのランドカジノ同様「ライセンス」と呼ばれる営業許可証が必要です。
かつては無免許で運営している違法なオンラインカジノもありましたが、現在はほとんどすべてのオンラインカジノがライセンスを取得し、運営しているのが実情です。
カジノ運営を合法と定める国や地域の法律に基づいて運営されており、運営体制や財務状況などの審査をクリアしたうえで、ライセンスが発行されています。
ライセンスは更新制となっており、ライセンス取得後急激に運営体制が変わって、悪質なオンラインカジノになっていないかを監査しています。
ライセンス更新の際も資金が必要になるため、運営面で問題のあるオンラインカジノは、自動的にライセンスを失う側面も持っているのが特徴です。
世界各国でライセンスが発行されていますが、その中でも特に実績・権威があるものとしてマルタ、マン島、ジブラルタル、そしてイギリス本国のライセンスが挙げられます。
マルタは特にオンラインカジノが取得しているケースが多く、利用しようと思っているオンラインカジノでもよく目にするのではないでしょうか。
マン島やジブラルタルは、独立国ではありませんが、所属するイギリスの金融法に基づいた厳しい審査を行っている信頼性が高いライセンスです。
さらにイギリス本国もライセンスを発行しており、世界でもトップクラスの厳しさであることから取得しているオンラインカジノは大手でもほとんどありません。
ちなみにキュラソーというスペインの自治領でもライセンスが発行されていますが、マルタなどのライセンスと比較すると若干信頼性が低く、近年はキュラソーライセンス単独で運営しているオンラインカジノが少なくなってきました。
上記以外にも「ダブルライセンス」という、2つの金融監督庁から認可を受けたオンラインカジノもあり、より信頼性の高いオンラインカジノとして認知されています。
第三者機関による定期チェック
オンラインカジノは第三者機関による技術面での定期的なチェックを受けています。
チェックといえば先ほど触れたライセンスを想像しますが、ライセンスは主に運営に関するものです。
ライセンスを発行する政府は運営についてのチェックができても、そこで行われているシステムや技術のチェックはできません。
このシステムや技術面のチェックを行っているのが第三者機関です。
第三者機関ではオンラインカジノでのいかさまの有無をチェックし、健全なオンラインカジノゲームが行われているかを確認します。
さらにネットワークが発展している今では「イカサマがあった」という噂が出たら、オンラインカジノの運営会社も世界中に悪い評判が立ち、信用を失ってしまいます。
こういったトラブルが起きないように「不正がないことを保証する」という意味でも、第三者機関がチェックを行っているのです。
この機関はオンラインカジノやゲーム会社と直接関係のない、組織がオンラインカジノで提供されるゲームのペイアウト率やプログラムをチェックし、イカサマなどの不正行為がないことを保証しているのです。
認証後に不正プログラムやペイアウト率の詐称が判明した場合、即日ライセンスのはく奪という処分が行われます。
厳しい処分を課すことで「オンラインカジノの安全性が保障され、プレイヤーも安心してオンラインカジノをプレイできる」というメリットがもたらされるのです。
特に大手の第三者機関として「eCOGRA(イーコグラ)」、「 TST(テクニカルシステムズテスティング)」、「GLI(ゲーミングラボラトリーズインターナショナル)」の3機関が有名です。
これらの機関の認証を受けているオンラインカジノは、かなり安心して遊べるオンラインカジノといえるでしょう。
ゲーミングライセンス
政府のライセンスと混同されがちなライセンスに『ゲーミングライセンス』があります。
『ゲーミングライセンス』は、オンラインカジノ用のゲームの供給会社が認証を受けるライセンスを指します。
オンラインカジノで遊べるゲームは、決してオンラインカジノ自身が開発・提供している訳ではありません。
パチンコ店がパチンコ台を制作しないように、オンラインカジノもゲームを自前で作っている訳ではないのです。
そこで重要になってくるのが「ゲームプロバイダ」と呼ばれる、ゲーム開発会社です。
ゲームプロバイダによってオンラインカジノにゲームが配給されて、プレイヤーはカジノゲームが楽しめます。
大手オンラインカジノほど、複数のゲームプロバイダと契約しているため、各社の最新ゲームや豊富なゲームが楽しめます。
しかし、ゲームプロバイダが乱立すると、オンラインカジノ側に便宜を図るためにプレイヤーに不利なゲームを供給する会社が出てくる可能性もあります。
そのような不正が起きないように、ゲームプロバイダに設けられた制度が『ゲーミングライセンス』で、第三者機関がゲームの内容自体を審査し、適正にライセンスを付与しています。
このようにオンラインカジノの運営会社だけでなく、ゲーム会社自体にも審査を行っているので、オンラインカジノは安全に安全を重ねた運営を行っているといえるでしょう。
基本的に大手は複数の審査を受けているケースもあり、大手という規模にあぐらをかくことなく、安心のオンラインカジノゲームを供給しているのです。
決済サービス
オンラインカジノで遊ぶには、自身のアカウントに入金・出金できる「決済サービス」を利用する必要があります。
特にオンラインカジノはすべて海外に拠点があり、海外への送受金は必須のサービスになります。
海外の大手金融グループの関連会社やオンラインカジノに特化した決済を行う会社など様々な企業がオンラインカジノに参入しているのが特徴です。
これらの決済サービスは、オンラインカジノから、プレイヤーが作成した自社の口座にお金を入れて、そのお金を日本の金融機関へ迅速に送金するサービスを行っています。
さらに日本からは、これらの決済サービスに現金を送金しチャージすることでお金が口座に振り込まれる仕組みです。
一般的な海外送金の場合は、海外の銀行を介した国際送金になります。
そのため、2週間程度入出金に期間が必要など、非常に時間がかかり、英語での入力も必要になるため手続きも煩雑です。
しかし、これらの決済サービスは日本語に対応し、スムーズに現金送金ができ、会社によっては日本の口座も代行業者を通じて持っていることが多くあります。
そのため、日本のサービスに入金するような感覚でお金を入金し、さらに出金もできるというメリットも注目といえるでしょう。
このようにオンラインカジノの決済をよりスムーズに行うために重要な働きをしてくれるのが決済サービスになります。
ただし、注意点としてオンラインカジノごとに対応している決済サービスが異なることから、自分が利用しようとしているオンラインカジノはアカウントを持っている決済サービスかどうかをチェックするようにしましょう。
そうすることによって、スムーズな決済が可能になります。